OnePlus Nord CE 5Gレビュー、背面パネルの素晴らしい質感に90HzリフレッシュレートAMOLEDを添えて
OnePlusが6月10日に発表した「OnePlus Nord CE（コア・エディション） 5G」が到着したのでレビューしていこうかと思います。
こちらの端末はSnapdragon 750G（Antutu 約39万点）が搭載された小型軽量スマートフォンで、OnePlusのミッドレンジスマートフォンとなります。
使い勝手もよく、サブや価格をおさえたメイン端末を探している方におすすめです。
目次
対応バンド
- WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- LTE-FDD: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 66
- LTE-TDD: B38 / 39 / 40 / 41
- NR NSA: N1, N3, N5, N7, N8, N20, N28, N38, N40, N41, N77, N78
- NR SA: N1, N3, N7, N28, N41, N78
- Wi-Fi 802.11 a / b / g / n / ac
- Bluetooth 5.1
対応バンドはdocomo、Softbank、auと幅広くカバーされていますが、残念なことにVoLTEはデフォルトで非対応でした。また、Wi-Fi 6（ax）にも非対応なのでWi-Fiで最高速度を出したい、という方にはおすすめできません。
前モデルのNord N10 5Gには付属していないケースが同梱
同梱物はこんな感じ。付属ケース・SIMピン・充電器・USB-Cケーブル・ステッカー・本体となります。
Nord CE 5Gはヨーロッパで発表された端末で、付属の充電器はEUタイプとなっています。充電速度をフルで出したい場合は、OnePlus独自規格のWarp Charge 30Wに対応するものを別途用意する必要がありそうです。
前モデルのOnePlus Nord N10 5Gには同梱されていなかったケースも付属。記憶が正しければ、これはOnePlus初となる充電キャップ式同梱ケースとなります。
横開きとなっており、充電端子のフィット感は抜群。カメラ部分、ディスプレイ部分の保護も十分な作りです。
素敵な背面パネルに小型軽量ボディー（Blue Void カラー）
- 159.2 x 73.5 x 7.9 mm
- 170 g
- プラスチック背面パネル
CE 5Gの背面パネルには、つや消しマット加工のプラスチックが採用されています。サラサラとした質感で、AGガラスを採用したスマホ（OnePlus 6 ブラック等）よりも指紋が目立ちにくいデザインとなっています。
光の反射は非常に少なく、本体カラーがそのまま浮き出て見える特徴的な背面パネルです。指通りは滑らかで、ガラスにはない気持ちのいい質感となっています。
ディスプレイは6.43インチの有機EL。横幅は73.5 mm、重量170 g。最近のスマートフォンとしては珍しく小型軽量ボディーとなります。片手で無理なくサイドや通知バーにアクセスできるので使い勝手は非常にいいです。
端末トップ。
端末底面には3.5mmヘッドフォンジャックを搭載。
左サイドにはSIMトレイ、ボリュームキー。
右サイドには電源ボタンが搭載されています。
残念なことにOnePlus Nord CE 5Gには、OnePlus独自のAlert Slider(アラートスライダー)が搭載されていません。この物理ボタンは、3段階切り替えとなっており、下でサウンド、中間でバイブ、上でサイレントの調整を瞬時に行えるものです。便利な機能ですが、Nordシリーズということで機能は削られています。
90HzリフレッシュレートのAMOLEDディスプレイを搭載！
- Fluid AMOLED
- 左上パンチホール
- 90Hzリフレッシュレート
- 6.43インチ
- 1080 x 2400 FHD+
- 20:9
昨年発表されたOnePlus Nord N10やN100には液晶のIPSパネルが使用されていました。しかし、今回は90HzリフレッシュレートのAMOLEDディスプレイを搭載しています。
スクロールは最近の120Hzと比べると滑らかさでは劣りますが、90Hzでも十分なパフォーマンスを発揮してくれます。また、有機ELの黒では発色しないという特性を生かし、AOD（画面オフ常時表示）にも対応です。
Antutu（v9）スコアは約39万点、普段使いで困ることはなし
- Snapdragon 750G 5G 8nm搭載
- 最小構成で8GB RAM + 128GB ROM
OnePlus Nord CE 5GにはSnapdragon 750Gが搭載されています。このSoCはAntutuスコア約39万点をマークし、ハイスペックとはいえないものの、十分な性能を備えています。
使用していてSNSやブラウジング、ライトなゲームで困ることはなし。ただ3D多めのレーシングゲームなどでは、読み込み速度やサクサク感で若干不満を感じる部分がありました。
発熱はQualcommの中間クラスのチップだけあり控えめ。長時間使用していてもぬるくなる程度で、Snapdragon 888のような不快感のある端末外温度にはならなかったです。
カメラテスト 日中
- 最大64MP ƒ/1.79 メインカメラ OIS非搭載
- 最大8MP ƒ/ 2.25 119°超広角カメラ
- 2MPモノクロレンズ
- 4K 30fps
- すべてセンサーサイズ不明
※サンプル画像は特記がない限りすべてオート撮影。上 OnePlus Nord CE 5G、下 OnePlus Nord N10 5Gです。時々OnePlus 9 Proも登場します。
メインカメラ
日中のカメラテストでは前モデル（Nord N10）よりも若干色が出ている印象です。ホワイトバランスもうまく調整できている部分が多く、階調も豊かになっています。
ただ、ハイエンド機種と比べるとまだまだで、特に木の実の写真ではOnePlus 9 Pro>OnePlus Nord CE>OnePlus Nord N10の順になりました。
作例を並べて比較しないとわからないレベルで、10万円超えのスマートフォンと3万円台のスマートフォンでここまで違いが少ないと余程こだわりがない限り、OnePlus Nord CE 5Gでいいかもしれません。
超広角カメラ
超広角カメラもメインカメラ同様で、色の表現は前モデルから確実に進化しています。より目で見た色に近くなっており、ハイエンド機種に近づいったって感じです。ただ状況に応じて、色がのっぺりと出てしまう場合もあり、ここらへんは今後のソフトアップデートに期待です。
カメラテスト 夜間
前モデルより明るく撮影できるようになったのは良いんですが、全体的にぼやっとした写真に出来上がることが多かったように感じます。あと両端末とも、OIS非搭載ですが、CEは特に手ブレすることが多かった印象です。
超広角カメラ
超広角カメラの夜間撮影に関しては、前モデルからほぼ変わらず。全体的に色が薄くて、ノイズ量多めとなっています。
夜景モード
夜景モードではノイズ量が抑えられ、ノーマルで撮ったときよりも建物のディテールがはっきりしています。これは流石OnePlusのソフトウェアといったところでしょうか。
バッテリー持ち&充電速度（体感）
- 4500 mAh
- 30W
- 30分で70%まで充電可能（公式）
搭載されるSoCが中間クラスのものになっていることや、ディスプレイがリフレッシュレート90Hzってこともあり、バッテリー持ちはかなりいいです。
容量も4500mAhと他社のフラッグシップ並のバッテリーを搭載しています。それでいて170 gの本体重量はなかなかなもの。
充電速度に関しては、公式情報で30分70%まで充電が可能となっていますが、実際に使用するとそこまで速くはないかもしれません。それに近い数値は出ており、快適に使用できるはずです。
良い点
- 素晴らしいプラスチック背面パネル
- バッテリー持ち
- 日中のメインカメラ性能
- 90Hz駆動のAMOLEDディスプレイ
- 求めやすい価格
悪い点
- Alert Slider(アラートスライダー)非搭載
- 超広角カメラの夜間性能
- シングルスピーカー
まとめ
OnePlus Nord CE 5Gはミッドレンジスマートフォンとしては非常に優秀です。特に背面パネルはプラスチック製ではあるものの、デザイン性に優れており、防指効果も高いです。ディスプレイは90Hzで発色も豊か。バッテリー持ちも他社に負けない性能を持ちます。
致命的な欠点といえばシングルスピーカーで、前モデルのデュアルスピーカーから性能ダウンです。ここにデメリットを感じない場合、OnePlus Nord CE 5Gはかなりいい選択肢であり、OnePlusスマホとして選ぶ価値は十分にあると思います。
小型軽量で使い勝手の良いスマートフォンをお探しの方におすすめです。
ガジェオタ編集部（@gajeota_com）による記事です。ガジェオタは、国内スマホ・海外スマホを網羅した、日本最大級スマホデータベースです。スマホのスペック・価格・発売日・レビュー・口コミ・Antutuを全て網羅したサイトで、比較やランキングでおすすめの機種を見つけることができます。