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POCO F3 レビュー、圧倒的なコストパフォーマンスに120HzのAMOLEDディスプレイ

ガジェオタ編集部 •

POCOが3月に発表したPOCO F3をBanggoodより提供していただいたのでレビューしていこうかと思います。

こちらの端末は、Qualcommが今年発表したSnapdragon 870 SoC(Antutu 約67万点)を搭載しています。

昨年のSnapdragon 865をちょっとパワーアップさせた性能を持ち、ディスプレイには120Hzリフレッシュレートの高品質なもの(Samsung E4 AMOLED)が使用されています。

それでいて公式価格は6GB + 128GBで349ユーロ(約4.6万円)から、コストパフォーマンスに優れるスマートフォンです。

目次

対応バンド

  • 3G: WCDMA: B1 / B2 / B4 / B5 / B8
  • 4G: LTE FDD: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B20 / B28 / B66
  • LTE TDD: B38 / B40 / B41
  • 5G: n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n41 / n77 / n78
  • Wi-Fi 802.11 a / b / g / n / ac / 6
  • Bluetooth 5.1

対応バンドは残念ながら、ザッSIMフリーといったところ。B19などに対応していないので、Softbank系SIMが最適です。

docomo系でも通信は出来ていますが、地方では電波のつかみが甘いかもしれません。Wi-Fiはax帯(Wi-Fi 6)に対応、Bluetoothも最新の5.1に対応しています。

同梱物

同梱物は以下の通り。

  • 本体
  • 説明書
  • POCOステッカー
  • 保護ケース
  • 保護フィルム(本体取付済み)
  • USBケーブル
  • SIMピン
  • USBタイプC変換イヤホンプラグ
  • 充電器

Banggood購入の場合は付属品に変換プラグがついてきます。ただPOCO F3の充電速度(100%まで52分の33W)を最大限に活かすためには、変換せずに公式の充電器を使用したほうが良さそうです。

AliExpress Xiaomi 67W充電器(USプラグ)

付属のケースはさすが公式といった感じで、充電端子をカバーできる構造となっています。F3に搭載されるサイド指紋認証センサー部もきれいに切り取られていました。

デザイン(ブルーカラー)

デザインにはスリガラス調のガラスを使用。指紋は目立ちにくく、サラサラとした触り心地を楽しめます。ブルーカラーにはPOCOのロゴが大きくプリントされており、好みが分かれそうなところ。気になるようでしたら他のカラーを選択したほうが良さそうです。

本体サイズは、高さ163.7 x 横76.4 x 厚み7.8 mm 重量196 g、スペックを考慮すると標準的なサイズ感となっています。

ディスプレイ

ディスプレイには平面のSamsung E4 AMOLEDが採用されています。このパネルはSamsung Galaxy SシリーズやOnePlus 8Tなどでも採用される上位クラスの有機ELとなります。そのため発色が豊かで、明るく、外での視認性もバッチリです。

また120Hzリフレッシュレートにも対応しており、バターのような滑らかなスクロールやアニメーションを体験できます。ゲームは対応している場合に有効となり、現時点ではあまり恩恵を感じることはできず。しかしSNSやブラウジングでの効果は絶大なので、ぜひ体感してもらいたいです。

有機Elディスプレイは特性上、黒(ブラックテーマ)は発光しません。低輝度でのムラは少なく、夜間でも見やすいディスプレイとなっています。

常時点灯(Always On Display , AOD)機能搭載

以前レビューしたPOCO X3 ProはIPSパネル(液晶系)のため、常時点灯機能は付属していませんでした。しかし、POCO F3には常時点灯機能が付属しています。

これによって画面オフ時でも低消費電力で端末情報を知ることができ、通知や時刻をすぐに確認することが可能です。

POCOはXiaomi OS(MIUI)なので常時点灯のテーマもAndroidトップクラスの種類を兼ね揃えています。見ていても飽きないですし、定期的に着せ替えて気分転換にも使えます。

背面カメラ

背面カメラの構成は以下の通り。

  • 48MP 広角メイン
  • 8MP 超広角
  • 5MP マクロ

POCO F3にはこの3つのカメラが搭載されています。作例は比較対象にPOCO X3 Proを用意。すべてAF自動選択。AI機能オン。露出オートで撮影しています。

日中オート

正直違いはわかりにくいかと思います。よく見ればPOCO F3のほうが自動販売機のサビ部分やゴミ箱の傷の色が良くて出ています。

こちらも石の部分の色乗りがPOCO F3のほうがいいです。X3 Proは石の色が飛びかけています。

こちらは空+建造物の写真。POCO F3は空を飛ばさずに影がしっかり出ているのに対して、POCO X3 Proは、空部分が完全に飛んでしまっています。また、全体的な色味もF3のほうがより自然といったところです。

こちらは超広角カメラで撮影した写真。POCO X3 Proのほうが手前は明るく撮影できていますが、空部分は飛んでしまっています。また、建造物を見るとマゼンタ色が混ざっており、とても自然な色とはいえません。一方のF3は影の描写が自然、また色に関しても目で見た色に忠実になっているように感じました。

夜間オート

POCO X3 Proのほうが若干明るく撮影できており、夜空やホテル横の建物も写っています。

POCO F3のほうが自然な色味。一方のPOCO X3 Proは相変わらず寒色より。

夜景はPOCO X3 Proのほうが明るく撮れていい場合もあり。この写真ではPOCO F3よりもX3 Proのほうが明るく、手前の建造物もはっきり描写できています。

同様に明るく撮影できていますが、X3 Proは建物が若干変色しているように見えます。また、ビルの外灯が白飛びし、外灯付近の天井が確認できなくなっています。一方のPOCO F3は少し暗いですが、白飛びなく撮影できています。

こちらは超広角カメラで撮影したもの。メインカメラ同様にPOCO X3 Proは寒色寄りで、白飛びしている部分があります。一方のF3は超広角カメラでも自然に撮れており、明るさもうまく抑えられている印象です。

ポートレートモード

ポートレートモードはどちらもハイレベルな印象。ただ下に生えている草がPOCO F3のほうが自然です。もちろんPOCO X3 Proも悪くはなく、どちらも満足できる写真になってると思います。

カメラの全体的な感想

正直なところPOCO X3 Proと大きく変わりません。しかし、POCO F3のほうがより自然で、露出のコントロールがうまく行っているように感じる場面が多かったです。

特に日中の撮影ではPOCO F3のほうが全体をしっかり撮影できるように感じました。ただし、写真の仕上がりとして、明るさがもうちょっと欲しい場面あり。良くも悪くも自動では明るさを盛らないカメラとなっています。

Snapdragon 870の性能

POCO F3のAntutuスコア(バージョン 9)は約67万点。これはSnapdragon 888とSnapdragon 865の中間に位置し、現時点でスコアが2番目に高いSoCとなります。

当然ゲームをしていてもサクサク動きますし、普段使いでも突っかかることなくスムーズです。Snapdragon 888と比較してもは発熱は少なく、どんな方でも満足できる性能を持ちます。

また、搭載されるメモリー(LPDDR5)&ストレージ(UFS3.1)は、現時点で一番ハイスペックなものを搭載しており、どんな場面でも快適に使用可能です。

デュアルスピーカー搭載

POCO F3はDolby Atmos対応のデュアルスピーカーが搭載されています。上下の音のバランスはよく、そこらへんのハイエンド機種よりも音がいいように思えます。使えばわかりますが、とても4万円台のスマートフォンとは思えない音質です。

いい点

  • Samsung製の高品質な平面AMOLEDディスプレイ
  • Snapdragon 870の安定感
  • サイド指紋認証センサーの速度(無駄なアニメーションがなく、位置が自然)
  • ハイエンドクラスのデュアルスピーカー
  • 重量200 g以下

悪い点

  • 日本対応バンドの少なさ
  • 並のカメラ性能(POCO X3 Proよりは上)

まとめ

POCO F3はコストパフォーマンスに優れるスマートフォンです。カメラ性能だけは高価格帯のスマートフォンと比較すると劣りますが、その他の面ではハイエンドクラスに匹敵する性能を持ちます。

Banggoodではサマーセールで約3.6万円から販売されており、この価格でこれだけの性能が手に入るなら、間違いなく買いです。

興味のある方は是非チェックしてみてください。

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ガジェオタ編集部(@gajeota_com)による記事です。ガジェオタは、国内スマホ・海外スマホを網羅した、日本最大級スマホデータベースです。スマホのスペック・価格・発売日・レビュー・口コミ・Antutuを全て網羅したサイトで、比較やランキングでおすすめの機種を見つけることができます。

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