OnePlus Nord 2 レビュー!!約4万円でフラグシップカメラ搭載、10万円のスマホと写真比較
このカメラは本当にフラグシップクラス。
OnePlusが7月に発表したNordシリーズの最新作。Nord 2をAliExpress OnePlusストアより提供していただいたのでレビュー。
この端末、実はOnePlus初のMediaTek製チップが搭載されており、Antutuスコアは594,881点。メインカメラにはOIS(光学式手ブレ補正)付きのSony IMX 766センサーが使用されています。このセンサーはOPPO Find X3 Proのメイン・超広角カメラでも使用されたセンサーでハイエンドクラスのものとなります。
それでいて公式価格は4.2万円ほど、現在AliExpressでも4.3万円ほどで購入できるミッドレンジ?クラスのスマートフォンなのです。
目次
良い点
- ブルーカラーは光沢でも指紋が目立ちにくいデザイン
- MediaTekと協業で開発されたDimensity 1200-AI搭載
- カメラにはOIS対応のSony IMX 766センサー搭載
- 日中カメラは優れている場合が多い
- 暗所でもまともに使えるメインカメラ搭載
- 30分ちょっとで充電完了の65W急速充電
- 4万円クラスとは思えない性能
悪い点
- いつも通りのVoLTE非対応
- ディスプレイは前モデルからアップグレードを感じにくいかも
- 超広角カメラとメインカメラの圧倒的な品質の差(夜間)
対応バンド
- Wcdma: b1/2/4/5/8/19
- LTE-FDD: b1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/32/34/39/40/41/66
- Nr nsa: n1,n3,n7,n8,n20,n28,n38,n41,n78
- Nr sa: n1,n3,n7,n20,n28,n78,n41,n8
対応バンドは5G以外ほぼ全てのキャリアで使用可能です。ただ、OnePlus Nord 2 5Gは箱を開けてそのままVoLTEを使用することができません。したがって、アハモやラインモ、楽天モバイル、などの通話にLTEを使用する回線では使いにくいでしょう。
同梱物
同梱物はこんな感じ。付属ケース・65W急速充電器(EUタイプ)・USBケーブル・説明書・ステッカー・SIMピン。先日レビューしたOnePlus CE(コア・エディション) 5Gと同様の構成となっています。
OnePlus Nord 2はミッドレンジクラスでありながらも65W急速充電に対応。そのため、独自規格に対応するWarp Charge 充電器がついてくるのですが、残念なことにEUタイプとなっています。変換して使用することは可能ですが、安全性や本来の性能を引き出す場合には別途購入したほうが良さそうです。
純正ケースにはデザインが刻印されており、Nordシリーズらしいものとなっています。CEで初めて採用されたUSB Cキャップは今回搭載されず。純正ケースらしく、アラートスライダー、ボタン、スピーカー穴に合わせて正確に設計されています。
指紋が目立たない光沢ガラスデザイン
- 158.9 x 73.2 x 8.3 mm
- 重量189 g , Green Woodsカラー 184 g
OnePlus Nord 2 5Gに使用されるバックパネルは光沢タイプです。でも指紋が目立ちにくい内部フィルムを採用しているため、汚れに強い設計となっています。
これはOnePlus 8T グリーンカラーと同様のバックパネルで、使っていて非常に心地がいいです。つややかなんだけども長時間使用しても汚くならない、デザインにもこだわったスマートフォンとなっています。
パフォーマンス
- MediaTek Dimensity 1200-AI
- 6.43インチFHD+(1080p)有機Elディスプレイ
- リフレッシュレート90Hz
- 画面比率20:9
今回OnePlus Nord 2に搭載されるSoCは、MediaTekのDimensity 1200-AI。通常版のDimensity 1200よりもAI性能が高く、OnePlusによれば、カメラ性能・ディスプレイ性能・パフォーマンスが向上しているのだとか。
Antutuベンチマーク(v9.1.0)は594,881点。昨年にクアルコムから発表されたSnapdragon 865並の性能があり、使っていても突っかかりなどはありません。
ディスプレイも90Hzの有機Elパネルとなっており、ハイスペックSoCとの組み合わせもグッド。ただし、最近の中華スマホだと有機EL120Hzに対応しているものも多く、初代Nordからのアップグレードは感じにくいかもしれません。
また、画面サイズが6.43インチの平面ディスプレイとなっており、平均的なものを搭載しています。6.6インチ台のサイドエッジを搭載したスマホのようなリッチなディスプレイ体験はちょっときついかも。
それでも90Hzリフレッシュレートは、パフォーマンスとバッテリー持ちのバランスが良く、ディスプレイサイズが控えめなため、本体サイズは158.9 x 73.2 x 8.3 mm、重量は189 gとなっています。ハイスペックなスマートフォンとしては小型軽量の分類に入り、ポケットに入れてても違和感なく使用できます。
カメラテスト
- f/1.88 50MP Sony IMX766 OIS(光学式手ブレ補正)メインカメラ
- 2倍、5倍デジタルズーム対応
- f/2.25 8MP 119.7°超広角カメラ
- f/2.4 2MP 深度センサー
今回はOnePlus 9 Proとカメラを比較。OnePlus 9 Proは約10万円のスマートフォン、一方のOnePlus Nord 2は約4万円のスマートフォンとなります。
※Shot on OnePlusがNord 2、Shot on OnePlus * Hasselbladが9 Proです。
日中メインカメラ
道端の苔を撮ってみました。両端末ともディティールが保たれており、色も正確に出ていると思います。強いて言うならば、OnePlus 9 Proのほうが全体的にちょっとだけ明るく撮影できており、適切な露出だと感じました。
ビルから外を撮影。曇り空の難しい表現も両端末とも撮影できている印象です。ホワイトバランスは若干OnePlus 9 Proが暖かく出ていますが、解像感は変わらずと行ったところ(アップロード前のファイルでみても)。この差ならば好みで良いと思うんです。むしろ、目で見た色に忠実なのはOnePlus Nord 2でした。
OnePlus Nord 2のメインカメラは寄ることができません。一方のOnePlus 9 Proは最短でここまで寄ることができ、Nord 2はマクロ撮影時に困るかもしれません。しかし、ホワイトバランス的にはNord 2が美味しそうに撮れています。
室内メインカメラ
室内と窓の明暗差の激しい場所を撮影。HDRの効きは両端末とも優れているものの、若干OnePlus 9 Proのほうが正しい色を描写できています。しかし、これも微差でしょう。見る人によってはOnePlus Nord 2の雰囲気のほうがスキという方もいるかもしれません。
日中超広角カメラ
拡大するとノイズや線の細さに差はあるものの、SNSに上げる程度では十分な画質だと思います。色もよく出ており、雲の表現もメインカメラ同様に描写できています。
日中デジタルズーム×2倍、5倍
↑デジタルズーム2倍 ↑デジタルズーム5倍デジタルズームでも日中だと実用的ではありませんか?。光学ズームほどではありませんが、記録やSNSアップなら十分に使える画質だと思います。意外な画質に驚いています。
日中 まとめ
正直なところ日中写真で差はわからないです。撮った写真を等倍に拡大したりしない限りは、大きな差はないでしょう。日中の撮影では、ほとんどの人が満足行く画質です。間違いありません。
ブラインドでOnePlus 9 Pro、Nord 2を当てろと言われても難しいです。それくらいOnePlus Nord 2のメインカメラは優れています。
夜間メインカメラ
発注ミスのグラノーラを撮影。暗所ですが、OnePlus Nord 2ははっきり撮影できており、OnePlus 9 Proと比較するとノイズ量は多いながらもキレイです。流石ハイエンドスマホにも使用されるセンサーといったところで、これだけ撮影できていれば十分でしょう。素晴らしい性能です。
駅前をパシャリ。OnePlus 9 Proのほうが明るく、細かなディティールは保たれているものの、OnePlus Nord 2でも十分ではないでしょうか。価格差約2.3倍。
こちらもOnePlus 9 Proの方がちょっと明るくて手前のタイルまでくっきり描写できています。でもNord 2の木の葉っぱの色のほうが自然でいい感じだと思います。
OnePlus 9 Proはベンチの座る部分の茶色が良く出ています。一方のNord 2は控えめな発色となってはいるものの、解像感は変わらずといった具合です。
夜間超広角カメラ
↑OnePlus Nord 2 メインカメラ ↑OnePlus Nord 2 超広角カメラ ↑OnePlus 9 Pro 超広角カメラ Sony IMX 766、Nord 2 メインセンサーと同じ超広角カメラとメインカメラではセンサー性能でここまで差が出ます。特に夜間顕著で、OnePlus 9 Proの超広角カメラと比較すると一目瞭然です。
やはりNord 2のメインカメラは夜間でも強いですが、超広角カメラは夜間に弱いです。画角は狭くなりますが、メインカメラを駆使して撮影したほうが良さそう。
夜間デジタルズーム×2倍
↑Nord 3 2倍デジタルズーム ↑9 Pro 3.3倍ズームOnePlus 9 Proの圧勝です。ただ、Nord 2もノイズ量が抑えられており、実用レベルだと思います。作品にはなりませんが、夜間でもズームして記録程度に収めることは可能です。
ナイトモード
ナイトモードを使うとメインカメラは一気にOnePlus 9 Proクオルティーに達します。もうこれで良いんじゃない?と思っちゃうぐらいレベル高いです。
ポートレートモード
両端末とも雰囲気が出てて非常にいいと思います。OnePlus 9 Proのほうがセンサーサイズが大きいため、玉ボケも大きくなると思ったのですが、テストした中は違いが見られなかったです。
フレアゴースト
夜間 まとめ
OnePlus Nord 2の夜間カメラ、メインカメラはフラグシップ級。超広角カメラは並以下といったところでしょう。メインカメラの描写力は素晴らしく、ナイトモードを使用するとほとんどOnePlus 9 Proと変わらない結果となりました。
また、ハイエンドなセンサーにOISが搭載されているため、暗い場所でも手ブレを気にしないで撮影可能です。使っていても失敗することが少なく、満足行く写真が撮影できるでしょう!
ポートレートモードもハイエンドスマートフォンとほとんど変わらない性能、ほとんど方は満足することができるはずです。
バッテリーやデュアルスピーカーについて
- 4500mAh
- 65W
- 30分で100%充電
- Dirac オーディオチューナー
65W急速充電は本当に快適。一瞬で充電が完了します。バッテリー持ちに関しては、Snapdragon 7シリーズと比較すると消費する印象ですが、Snapdragon 888と比較すると十分持ちます。
デュアルスピーカーも搭載されており、受話部分と底面から音が出る構造となっています。バランスもまあまあで、十分に満足できる品質(4万円クラスでは)です。
ColorOSとの統合により、今までにないOxygenOSに
- Android 11ベースのOxygenOS 11.3
OnePlus Nord 2は、OPPOのColorOSと統合されたOxygenOSが使用されています。簡単に伝えると、赤いColorOSのような感じとなっています。ただし、プリインストールアプリはほぼ従来のままとなっており、今までのOxygenOSを愛していたユーザーでも戸惑うことなく使用できそうです。
嬉しい機能も搭載されました。それはカメラアプリ全機能(オートやポートレート含む)に水準器が付属したことです。これができるOSは、私が知る限りではHuaweiのEMUI(Harmony含む)のみだけで、写真を平行に保つことが可能です。とても便利な機能なので、購入したら設定してみてください。
OnePlus Nord 2 レビュー まとめ
OnePlus Nord 2は、4万円台でフラッグシップ級のカメラを搭載した夢のスマートフォンです。実際にテスト以外でも写真を撮っていますが、他のミッドレンジクラスのスマホとはちょっと比べ物にならないレベルです。
VoLTEに対応していない弱点はありますが、ここを許せるなら買いの一品です。とにかくパフォーマンス、メインカメラの描写力、65W急速充電は快適。
2021年8月現在、オススメのミッドレンジスマートフォンの1台です。
ガジェオタ編集部(@gajeota_com)による記事です。ガジェオタは、国内スマホ・海外スマホを網羅した、日本最大級スマホデータベースです。スマホのスペック・価格・発売日・レビュー・口コミ・Antutuを全て網羅したサイトで、比較やランキングでおすすめの機種を見つけることができます。