Apple、次期iPhoneために画面内指紋スキャナーをテスト中｜折りたたみ式スマホも研究か

アップルは、折りたたみ式iPhoneの初期研究を開始しました。サムスンのデバイスに匹敵する可能性がありますが、今年のiPhoneラインナップの変更はわずかです。

アップルは、内部テスト用のプロトタイプの折りたたみ式スクリーンを開発しましたが、実際に折りたたみ式iPhoneを発売する計画を固めていません。製品に詳しい人によると、開発作業はディスプレイ以外に進めず、まだ完全なプロトタイプを持っていないということです。

アップルは、iPhone 12 Pro Maxの6.7インチディスプレイと同様のサイズに展開するものを含め、いくつかの折りたたみ可能なディスプレイサイズについて社内で話し合いました。現在の折りたたみ式スマホには、広がると6インチから8インチのディスプレイサイズになります。

サムスンのもののように、テスト中の折りたたみ式のアップルスクリーンは、ディスプレイの後ろに配置された電子機器を備えたほとんど目に見えないヒンジを持っています。Microsoftを含む他の企業は、最近、2つの異なるパネルを繋ぐ目に見えるヒンジを備えたデバイスを発売しました。

タッチ可能な全画面スマホは、間違いなく歴史上最も成功した消費者向けテクノロジー製品であり、アップルを世界で最も価値のある企業にしました。ただし、折りたたみ式iPhoneは数年先にある可能性が高いですが、最終的には導入されない可能性もあります。同社は現在、次世代のフラッグシップiPhoneおよびiPadの発売に今年後半に注力しています。

状況に詳しい人によると、アップルは2020年にスマホに5Gや新しいデザインなどの機能強化を加えるため、今年のiPhoneラインナップに大きな変更を加える予定はありません。

Covid-19のパンデミックは製品開発を複雑にしており、アップルのハードウェアエンジニアは週に数日、限られた数の会社のシリコンバレーオフィスでしか働いていません。これは、中国のアップルのエンジニアに仕事を押し付けることを意味します。

昨年からのパンデミックによりiPhone 12のリリースが数週間遅れましたが、アップルは、バックパックやキーなどの物理的なアイテムを見つけるための「AirTags」と呼ばれるアクセサリを除いて、ほぼすべての意図した機能を含めることができました。

同社は今年、そのアクセサリーを発売する予定であり、革製のキーホルダーを含む複数のアクセサリーを計画しています。サムスンは今月初めに同様の機能をするアクセサリーを発表しました。

全体的な変更は少ないですが、アップルはまだ2021年の主要なアップグレードをテストしています。代表的には画面内指紋スキャナー。 これにより、パスコードやFace IDの顔認識を加えて、ユーザーがiPhoneのロックを解除するための新しい方法が追加されます。

アップルは2017年にiPhone Xの発売により指紋センサーから離れ始めましたが、それ以来、Touch IDはMacラップトップや安価なiPhoneの機能として残っています。アップルに5Gモデムを提供するQualcommは、今月初めに、より高速な画面指紋センサーを発表しました。

この機能は、ユーザーがマスクを着用している環境で便利です。マスク着用しているままだと顔認識を利用できなくなる場合がほとんどです。数年前からAndroidスマホにも搭載される画面指紋リーダーも、一部のユーザーにとってはFace IDよりも高速です。アップルは、拡張現実とカメラ機能に引き続き役立つため、顔認識スキャナーを取り除きません。

アップルはまた、ワイヤレス充電に対応して、一部のiPhoneモデルの充電ポートを取り除くことについても意見を交わしました。同社は昨年、iPhoneボックスから充電器を取り外したほか、iPhone 12を搭載した磁気MagSafe充電システムに移行しました。また、この充電テクノロジーをMacBook Proにもたらしました。

タブレットについては、アップルは現在のモデルに似ているがMiniLEDディスプレイとはるかに高速なプロセッサを追加する新しいiPad Proを計画しています。2019 iPad Airと同じデザインを使用したより薄くて軽いエントリーレベルのiPadも開発中です。

Source : bloomberg