Xiaomi Mi MiX Fold正式発表!約17万円の革命を起こした折りたたみ
Xiaomiは30日、2日目の製品発表会でMixシリーズの最新作を発表しました。この折りたたみスマートフォンはカメラに独自のISPチップを搭載(SoCにはSnapdragon 888)し、マクロ域から望遠領域をカバーする液体望遠レンズを搭載しています。
そんな新しい技術を詰め込んだXiaomi Mi Mix Foldは約17万円から。折りたたみスマートフォンに衝撃を与えた端末となります。
折りたたみ式ディスプレイ
Xiaomiによると、この完璧なディスプレイを実現するに、研究開発費用に2,000万ドル以上を投資したとされています。
Xiaomi Mi MIX Foldには、8.01インチのOLEDディスプレイを搭載。このディスプレイは、1440p+の解像度と4:3のアスペクト比をサポートしています。
8インチを超えるディスプレイは明らかにタブレットサイズであり、現在市場で最大です(Xiaomiによると)。会場ではなぜかApple iPad miniとのディスプレイサイズの比較が行われていました。
ディスプレイが大きいため、Xiaomiは複数のサイズ変更可能なウィンドウでデスクトップモードを追加することができました。ユーザーは、3本の指でスワイプするだけでこのデスクトップモードをオンにできます。
ヒンジは通常、折りたたみ式スマートフォンの開発における主要な課題の1つです。ただし、Xiaomiは、同時代のものより27%軽いU字型ヒンジでこの問題を克服しています。Mix Foldは100万回の曲げに効果的に耐えたと伝えられています。
デバイスを折りたたむと、ユーザーは通常のスマートフォンのディスプレイにアクセスできるようになります。MIX Foldは、折りたたんだ後は6.52インチのディスプレイになりますが、それでも2,520x840の解像度を維持します。興味深いことに、ディスプレイもAMOLEDであり、27:9の広いアスペクト比をサポートしています。
リフレッシュレートは内部ディスプレイ時は60Hz、折りたたみ時のディスプレイは90Hzとなっています。
液体望遠レンズ
カメラ構成は108MPメインカメラ、123°超広角カメラ、そして世界初となる液体望遠ズームカメラを搭載。
この技術により、望遠カメラは光学倍率を3倍から30倍に調整することができます。これは、通常の望遠レンズよりもはるかに長い距離から画像を撮影できることを意味します。
最短撮影距離はわずか3cm、マクロ域~望遠域まで30倍望遠域までをカバーします。それにもかかわらず、ピクセルサイズに関しては、望遠レンズはわずか8MPです。また、望遠域で大切なPISが搭載されていません。
Surge C1 ISPチップ(カメラ専用チップ)搭載
Mix Foldには専用のSurge C1画像処理チップを搭載しています。従来まではSoC(QualcommやSamsung、MediaTekなど)に含まれているISPを使用していましたが、今回はそれ専用のチップが組み込まれています。
Xiaomiによると、オートフォーカス、自動露出、自動ホワイトバランスの3Aアルゴリズムをより良くするチップであり、電力効率の高いと述べています。
このカメラプロセッサは、Xiaomiの自己開発ISP+自己開発アルゴリズムを使用して処理を改善します。高周波信号と低周波信号を実現するために、Surge C1チップはデュアルフィルターを使用しています。これにより、スマートフォンは信号処理効率を100%向上させることができます。
XiaomiのCEOであるLeiJun氏はこのチップに対し、「私たちは革新的なテクノロジーの最高峰を登りたいと思っています…そして私たちは(チップの)探求を止めません」と発表会で語っています。
価格
折りたたみスマートフォン市場は、全体的に価格が高いのは周知の事実だと思います。GalaxyFoldは約$2000から始まり、Fold 2は約$2,200、Huaweiの折りたたみ式スマホに関しては、Mate Xは2,500ドルから、Mate Xは約3,200ドルとなっています。
かつての折りたたみスマートフォンは、手軽に買えたものではありませんでした。しかし、Xiaomiやってくれました。
Xiaomi Mi MiX Foldの価格は以下の通り。
- 12GB + 256GB – 9,999元(約16万9,000円)
- 12GB + 512GB – 10,999元(約18万6,000円)
- 16GB + 512GB – 12,999元(約22万0,000円)
この価格は折りたたみスマートフォンに革命を起こします。この価格設定により、高級機からユーザーが求めやすい普及機になるからです。これを皮切りに他社の折りたたみスマートフォンも価格競争が始まるといいですね。
※中国版の価格なので少し注意が必要です。今後発表されるかもしれないグローバル版では価格が上がる予定です。
Source : Gizchina
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