3月のAnTuTuベンチマークランキングが公開！まだSnapdragon780の影響を受けないミッドレンジクラス

AnTuTuベンチマーク公式が3月分のランキングを発表しました。

3月はSnapdragon 888搭載のフラッグシップ端末が多く発表されており、ハイエンドランキングには大きく影響を与えています。

今回の統計はAnTuTuバージョン8、2021年3月1日から3月31日までのデータです。

ハイエンドスマートフォン部門

3月の1位はBlack Shark 4 Proで、平均スコアは765579点。これはSnapdragon 888を搭載するスマートフォンの中ではトップの性能です。

2位にはOPPOのフラッグシップスマートフォン OPPO Find X3 Pro。3位にRed Magic 6 Proがランクインしています。

Black Shark 4 Proは、ストレージにSSDが直接組み込まれています。RAIDディスクとUFS3.1フラッシュメモリの組み合わせにより、ストレージの読み取りと書き込みの操作が並行して実行され、ストレージのパフォーマンスが通常のスマートフォンよりも向上しています。

その結果が今回、Snapdragon 888を搭載するスマートフォンとの差だとAntutuは述べています。

また2位にランクインするOPPO Find X3 Proにも注目してもらいたいです。トップ4まではゲーミングスマートフォンが4端末中、3端末が占めているにも関わらず、Find X3 ProだけはOPPOのプレミアムスマートフォンとなります。

ゲーミングスマートフォンに匹敵するくらいの性能・スペック・設計、そしてそれを引き出せるソフトを持ち合わせていると考えられます。

ミッドレンジスマートフォン部門

ミッドレンジクラスは2月から引き続き、MediaTek製のDimensity 820とHuaweiのkirin 985が大半を占めています。どちらのチップセットも7nmプロセス設計で少し古いチップとなります。

今月はランキングにQualcomm製のチップセットが含まれていませんが、4月には、3月25日に正式発表されたSnapdragon 7シリーズの最上位モデル、Snapdragon 780がランクインするはずです。

こちらのチップセットは5nmプロセスで設計されており、CPUに、Cortex A78(@2.4GHz)x1, Cortex A78(@2.20GHz)x3, Cortex A55(@1.90GHz)x4が使用されます。前世代から処理性能が最大40％向上したとされています。

Snapdragon 780Gを搭載するスマートフォンには、3月29日にXiaomiが発表したXiaomi Mi 11 Liteが含まれており、4月のランキングで初登場するかもしれません。この端末の公式AnTuTuスコアはバージョン9で約57万点。これがどの順位で登場するのか、楽しみにしていましょう。

関連 - 2021年3月のコスパランキング

Source : AnTuTu