チップ不足によるiPhoneディスプレイの生産問題に直面しているBOE

BOEは、大手ディスプレイパネルメーカーの1つで、iPhone向けにAppleへの出荷を増やそうとしています。しかし、同社は目標達成のための問題に直面しているようです。

The Elecからの報告によると、BOEは、世界的なチップ不足が続いているため、iPhoneに使用される有機ELパネルの生産に問題を抱えているようです。さらに、今月と来月には製品に影響が出るだろうと付け加えています。

Apple iPhoneの画面用にBOEにディスプレイドライバICを供給しているLGセミコンが目標値を下回っており、ファウンドリの生産能力が不足しているため、BOEより先にLGディスプレイにディスプレイドライバICを供給しているといいます。

これにより、BOEは来月から有機ELパネルの生産能力を300万枚から200万枚に減少させることになります。Appleは、2022年上半期にBOEに最大1,000万台の有機ELパネルを発注したと報じられています。

現時点では、ディスプレイの生産問題がAppleのiPhoneの生産・供給に影響を与えるかどうかは不明ですが、Appleが1つのサプライヤーに依存していないことを考えると、その可能性はかなり低そうです。

BOEは、フレキシブルなスマートフォン用OLEDパネルの生産を強化しており、既存の工場のうち3つをAppleのOLEDサプライヤーに転換。この動きにより、同社は2023年までにLG Displayを追い抜き、iPhoneにOLEDパネルを提供する企業の中で2番目に大きなサプライヤーとなる可能性が高いです。

Source : Gizmochina