POCO X3 Pro 実機レビュー、8GB+256GBが2.6万円でAntutu57万点(ガジェオタ独占URLとクーポンをご用意)
Xiaomi系のPOCOが3月に発表したPOCO X3 ProをBanggoodより提供していただいたのでレビューしていこうかと思います。
こちらの端末は、Snapdragon 855をパワーアップさせたSnapdragon 860を搭載し、120Hzのリフレッシュレートに対応したIPS液晶ディスプレイを備えています。スペック的にはミッドレンジからハイエンド機の中間に当たるものですが、価格はなんと公式価格で6GB+128GB 249ユーロ(約3.2万円)、8GB+256GB 299ユーロ(約3.9万円)となっています。
今回は特別に8GB+256GBモデルのガジェオタ限定URLとクーポンをBanggoodに作っていただきました。クーポンを使用すれば公式価格よりも安い2.6万円で8GB RAMモデルが購入できるので是非チェックしてみてください。
- 商品リンク:https://ban.ggood.vip/XMb0
- 30人限定クーポン:BGJP49152
- 適用価格:$246(約2.6万円)
- 有効期限:6月30日迄
目次
結論 : IPS液晶ディスプレイ&カメラに相当なこだわりがない限り、これ買うべき
撥水加工IP53に対応してるから梅雨でも大丈夫。正直なところ驚いています。近年ではハイエンドスマートフォンが10万円を超えるのが一般的になってきていますが、POCO X3 Proにはそれを超える満足感があります。パフォーマンス・120Hzディスプレイ・バッテリー持ち。この3点は非常に素晴らしいです。
一方、カメラに期待しすぎるのは良くないかもしれません。Xiaomiソフト(MIUI)なので処理は素晴らしく、この価格帯のスマートフォンとしてはよく出来ている印象です。しかし、ハイエンドスマートフォンと比較するとセンサーが小さい分、見劣りするのも事実。
また、ディスプレイに関しても有機ELと比較すると、IPS液晶ならではの良さがある反面、特有のレスポンス遅延、黒沈みの甘さ、弱いコントラストなどのデメリットがあります。
このカメラ性能と液晶ディスプレイを許せる方は即購入してOKです。Antutuは57点あるので、メインでもサブでも十分に活躍できる一品です。
対応バンドには注意が必要
- 2G: GSM B2/B3/B5/B8
- 3G: WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
- 4G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20
- LTE TDD: B38/B40/B41(2535-2655MHz)
- Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth v5.0
対応バンドは少なめ。5Gに対応していない他、4Gバンドでも19に非対応となっています。SoftBank系SIMが最適ではありますが、docomo系SIMでも使用できています。地方の方だと繋がりにくい場所もあるかもしれません。
開封 : 充電器はヨーロッパ仕様の物が付属
同梱物は以下の通り。
- 本体
- 説明書
- POCOステッカー
- 保護ケース
- 保護フィルム
- USBケーブル
- 充電器
Banggoodで購入の場合は別途で変換プラグが付属してきます。これを使って日本でも使用することは可能ですが、安全性は保証できないです。使用には自己責任でお願いいたします。
付属のケースはしっかりディスプレイとカメラ周りに段差があり、落下から守ってくれそうな作りです。USB端子を保護するキャップも付属しています。
少し気になったのは本体にピッタリフィットするので取り外しが難しいことです。力が必要で、ツメを立てて取り外すと本体に傷をつける恐れがあります。ケースの取り外しには少し注意したほうが良いかもです。
デザインはバッチリ、でも横幅でかくて重い
- ゴリラガラス6
- microSDスロット搭載
- IP53防滴
- 165.3 x 76.8 x 9.4 mm
- 215 g
今回提供していただいた色は遊び心あるブルー。バックパネルの色が変わっている部分はすりガラス調になっており、サラサラとした質感。真ん中にはPOCOが刻印されており、この部分はノーマルなガラスタイプとなっております。
POCOは今回、ゴリラガラス6を採用。こちらはCorning社からリリースされている強化ガラスでvictusの次に強度があるものを採用しています。Corningいわく、よくミッドレンジスマートフォンで採用されるゴリラガラス5よりも、2倍の強度があり、高さ1mから落下させるテストで、平均15回落下させても破損しなかったと語られています。
カメラユニットは真ん中に設置されており、円形のデザインとなっています。クアッドカメラ構成で、48MP(メイン)+8MP(超広角)+マクロ+深度センサー。ユニット上部には48MP AI SUPER CAMERA、下部にはDESIGNED BY POCOがプリントされています。
手に持った感じだと、サイズはでかくて重い。というのもPOCO X3 Proは、165.3 x 76.8 x 9.4 mm、重量215 gとなっています。このサイズは6.67の液晶パネルと5160 mAhバッテリー容量から来ていると予想出来ますが、もう一回り小さくしてほしかったところ。また、ディスプレイがエッジされていないので親指操作がきついと感じるときがあります。
ディスプレイは非常にキレイ
- 6.67インチ
- 真ん中パンチホール
- IPSディスプレイ
- 450nit(明るさ)
- 120Hzリフレッシュレート
- 1080 x 2400ピクセル
ディスプレイは6.67インチの120HzリフレッシュレートIPSパネルを採用しています。コントラストもよく、パンチの効いた色を楽しむことができます。また、IPS方式ということもあり、黒の沈みは微妙ですが、IPSならではの光の柔らかさがあります。最近ではSamsungの有機EL(AMOLED)が主流となっていますが、目に刺さるんですよね。非常にキレイなんですけど、見飽きるってこともあります。
POCO X3 Proに搭載されているIPSパネルは見やすくて、何時間見ても飽きないディスプレイとなっています。もちろん有機ELと比べるとタッチレスポンスや色のインパクトには欠けますが、十分なパフォーマンスを発揮していると感じます。
ただ気になる点が一つあります。それは輝度です。よくnits単位で表されるものですが、このPOCO X3 Proは450 nitsくらいでした。最近のスマートフォンは最高で1000nits(ピーク)を超える物が多い中、物足りない感じ。実際に外でディスプレイを見ましたが、夏場の太陽がギラつく場所では日陰を探すことになりそうです。
設定には色温度の調整機能が含まれています。照明に合わせて色温度を調整するモードから常に色を強調するモード、コントラストを一定に保つモードまで用意。さらに自分好みにホワイトバランスをいじれるので、寒色よりや暖色よりと自分好みに設定可能です。
2.6万円で8GB RAMに256GB ストレージ、Antutu(v9)57万点はやりすぎ
- クアルコム Snapdragon 860 (7 nm)
- GPUAdreno 640
- RAM8GB
- ROM256GB UFS 3.1規格
POCO X3 Proにはクアルコムから今年発表されたSnapdragon 860が使用されています。このチップセットは、TSMCの7nmで設計されており、Snapdragon 855シリーズのマイナーチェンジ版となります。
Snapdragon 855シリーズを使用したことはありますでしょうか。855は2年前のチップですが、今でも十分な性能を発揮し、熱暴走も起こさない優秀なチップでした。これのちょっとだけ進化したものがPOCO X3 Proに搭載です。
Antutuスコアは約57万点。2.6万円でこれだけの数値を叩き出せれば十分でしょう。このスコアならヘビーなゲームもプレイ可能。多層冷却システムとなっており、熱分散がうまくいく仕組みとなっています。
8GB RAMに256GBストレージもあり、出来ないことはありません。プロゲーマー以外このスマートフォンで良いのではないか、2.6万円でそう思えるような性能でした。
ただしディスプレイがIPSパネルという点には注意です。やはり操作時に体感ほんの少しだけ遅いように感じる部分もありました。普段遣いなら何も問題はありませんけどね。
実は通知ランプ、あります。
POCO X3 Proには通知LEDが受話スピーカーの若干左側に搭載されています。通知を受信時に点滅させたり、充電中に常時点灯させたりすることができます。こちらは設定→LEDランプからオン・オフの切替が可能です。
この点灯方式は非常に珍しく、ここまでして通知ランプをつけたかったのかと思う反面、あると便利な機能だと改めて実感。おそらくXiaomiはIPSディスプレイにAOD(常時表示)機能をつけないので、画面オフの状態でもバッテリーや通知を確認する方法を搭載したかったのでしょう。あると便利です。
5160mAhのバッテリー持ちは良き良き
- 5160 mAh
- 33W有線 急速充電
- ワイヤレス充電非対応
まだ満充電2回目で本来の性能は出せていませんが、十分なバッテリー持ちです。画像の場合、20時間端末を連続起動させ、画面オン時間は2時間14分。バッテリー残量は69%になっていることがわかるはずです。
Chrome、ブロスタ、YouTube、カメラ(数回)を満足行くまで使ってこの数値ですから、良い結果だと思います。体感の減りでも今年のSnapdragon 888を搭載したスマートフォンよりは持ちます。昨年のハイエンドSoC、Snapdragon 865よりもいいかもしれません。
POCO X3 Proには、0%〜59%まで30分、0%〜100%まで59分で充電可能な33W急速充電を搭載しますが、実際に充電してもこれくらいの速度は出ています。しかし、付属される充電器が海外仕様なため、変換アダプタを使用した場合、この速度は出ませんでした。充電速度を発揮したい場合は、別途充電器を用意すると良いかもしれません。
AliExpress Xiaomi 33W急速充電器 ※USタイプが日本のプラグとマッチします。
上下デュアルスピーカーは中々なバランス
- スピーカー2基(受話部分+端末下部)搭載
- 3.5mmイヤホンジャック あり
端末上下に2つ取り付けられたスピーカーは、僕にはバランスが良いように感じています。ハイエンド機種と比べると若干クリアさには欠けますが、それでもこの価格帯のスマートフォンではトップクラスです。
スピーカーの音質は低音にそこまで強くないですが、人の声などは問題なくクリアに聞こえます。こもりも少なく、音量最小でもノイズなどは乗りません。よく受話部分(上)の音が弱いスピーカーがありますが、このスマートフォンに関しては、力強く音が出ています。
かなりいいと思います。
指紋認証速度は快適、昔のPOCOよりもパワーアップしている印象
- 電源ボタン兼サイド指紋認証センサー
1年前に使ってたPOCO X2よりもかなり早くなっている印象です。ロック解除時に無駄なアニメーションがなくなっており、指を置いた瞬間にロック解除ができています。
精度に関しても指を7割ボタンに添えただけでロック解除が可能です。センサーの位置も握ったときに不自然な位置になく、自然にロック解除という流れになります。物理ボタンなので、慣れればポケット内でロック解除できるかもしれません。それくらい良い位置にセンサーが搭載されています。
カメラは可もなく不可もなく
背面カメラ
- 48 MP, f/1.8, (メイン広角), 1/2.0 電子手ブレ補正
- 8 MP, f/2.2, 119˚ (超広角)
- 2 MP, f/2.4, (マクロ)
- 2 MP, f/2.4, (深度センサー)
- 背面カメラ最大4k / 30fps
前面カメラ
- 20 MP, f/2.2, (メイン前面カメラ), 1/3.4
- 前面インカメラ最大1080p / 30fps
メイン広角
POCO X3 Pro HUAWEI P40 Pro POCO X3 Pro HUAWEI P40 Proハイエンド機種と比較するのは申し訳ないけど、手元にこの端末があったのでHuawei P40 Proと比較。全体的に寒色による傾向があるけども、明るさは適切だと感じました。暗所でも廉価なセンサーの割にきれいに写っている印象です。
しかしAI機能はもうちょっとといったところで、食べ物を写した際にはうまく認識出来ていませんでした。特にカレーのルーは安っぽい質感となっています。また、Xiaomiらしく色が濃く出る場合もあり、花などの色が大事なシーンでは不向きに感じています。
それでもカメラを売りとするハイエンドスマートフォンに2.6万円でここまでやれたことに驚きです。廉価スマホの中ではかなりいい分類に入ります。
超広角
POCO X3 Pro HUAWEI P40 Pro超広角カメラの色味も寒色より。でもソフトのできが良いから適切な露出で撮影出来ているように感じます。8MPということで細部の細かい部分の描写には優れていませんが、記録やメモ程度ならば大活躍してくれそうです。
Xiaomi MIUI グローバル Android 11をプリインストール
- Android 11ベースのMIUI 12 for POCO
POCOスマートフォンといってもプリインストールされているOSはXiaomiのMIUIです。したがって殆どの機能はXiaomiと同じ作りとなっています。
プリインストールアプリは多め
Xiaomi MIUIなのでプリインストールアプリは多めです。ランチャー上では消せるアプリがあっても、システム面で見れば消せないアプリは山程あります。
ビデオ・音楽・メモ・問い合わせ・スキャナー・FMラジオ等のアプリはアンインストールすることは出来ません。もしここにMX動画プレイヤーなどのアプリをインストールすると、動画アプリが2重になってしまう設計となっています。
これが好きな人もいれば好まない人もいるでしょう。ただし、カスタマイズ性には優れるOSなので初めて使う方も楽しめるOSに仕上がってると思います。
Xiaomiの便利な機能がいっぱい
一方、初期でインストールされているXiaomi独自のアプリにも便利なものはたくさんあります。こちらは「Mi リモート」というリモコンアプリですが、こちらを使用して、対応の電化製品を操作することが可能です。
幅広いメーカー、製品をカバーしているので、購入した際は是非試していただきたいところです。
もしかすると今後POCO独自OSに切り替わるかも
海外メディアAndroid CentralとPOCOグローバル製品マーケティング責任者であるAngusNg氏とのインタビューで、2021年にPOCO UIリリースを視野に入れているとしています。
したがって、今から購入すれば将来的にPOCOオリジナルOSを楽しむことができるかもしれません。
良かった点
- Snapdragon 860は非常に優秀
- 120Hzリフレッシュレート
- カスタマイズ性に優れるXiaomi独自OS
- 上下バランスの良いスピーカー
- バッテリー持ち
悪かった点
- 5G非対応、日本対応バンド少なめ
- カメラは並
- 横幅76.8mm、重量215g
まとめ ありがとうPOCO
これがどうして2.6万円で買えるのか。私にはわからない。POCOに感謝です。
POCO X3 Proは、今メインやサブの端末を探しているのであれば、十分検討する価値のあるスマートフォンです。
特にパフォーマンスは化け物です。この価格帯の中ではトップクラスの実力となっており、大半の人は満足いくでしょう。
今回は特別に8GB+256GBモデルのガジェオタ限定URLとクーポンをBanggoodに作っていただきました。クーポンを使用すれば公式価格よりも安い2.6万円で8GB RAMモデルが購入できるので、是非チェックしてみてください。
- 商品リンク:https://ban.ggood.vip/XMb0
- 30人限定クーポン:BGJP49152
- 適用価格:$246(約2.6万円)
- 有効期限:6月30日迄
ガジェオタ編集部(@gajeota_com)による記事です。ガジェオタは、国内スマホ・海外スマホを網羅した、日本最大級スマホデータベースです。スマホのスペック・価格・発売日・レビュー・口コミ・Antutuを全て網羅したサイトで、比較やランキングでおすすめの機種を見つけることができます。